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JSA若手「夏の学校」2012 in 岡山
〜東日本大震災後の私たちの学問と社会運動〜

 2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故は、かつてない深刻な被害を日本社会にもたらすとともに、私たち大学院生・若手研究者に、自分たちの学問や社会運動のあり方について、再考を迫る機会となりました。その一方で、3.11後に生じた諸問題は、大規模かつ複合的な性格をもっており、専門分野を越えた研究者の集まりがこれまで以上に大切となってきます。そのようなとき、JSAのような学際的な学術団体が大きな意味をもつと考えられますが、研究面・生活面で大きな不安を抱える大学院生・若手研究者にとって、そのコミットメントは容易ではありません。

 今回の夏の学校では、日本科学者会議第19回総合学術研究集会(19総学)と併催することで、若手・シニアが協力して、この問題をともに考える機会をもつことにしました。さらに若手独自の企画として、すでに関東・関西・中部などの各地で取り組まれている具体的な取り組みを紹介しながら、互いの悩みや問題意識を交流できればと考えています。また例年開催されている各支部の活動交流会や、研究交流会なども予定しています。

 私たち若い学徒1人1人ができることはわずかですが、世代や学問分野を越えて、被災地に集約された現代日本社会の矛盾を考えることを通じてしか、今後の「持続可能な社会」を展望することはできません。JSA若手「夏の学校」2012が大きく成功するよう、各位の積極的なご参加を呼びかけます。
              JSA「夏の学校」2012実行委員会

開催の概要は次の通り.
第19回総合学術研究集会 開催概要
日時:2012年9月14日(金)〜16日(日)
場所:岡山大学津島キャンパス一般教育棟
   (〒700-8530 岡山市北区津島中2-1)
宿泊先 ピュアリティまきび(〒700-0907 岡山市北区下石井2-6-41)
参加費 約1万5千円
JSA若手「夏の学校」2012 in 岡山の1st Circular はこちら

企画要旨
9月14日(金)
【基調講演会・特別講演会】
 「持続可能な社会への変革をともに」をテーマとする19総学の全体講演会。
基調講演 池内了氏:持続可能な社会への変革をともに
特別講演@ 安斎育郎氏:原発破局への道 翼賛体制を構成した7つの要因と変革への道
特別講演A 室崎益輝氏:安全・安心な社会の構築のために?防災に何が必要か?

【若手活動交流会】
 本企画では、JSAの各支部から若手・院生についての活動報告をしてもらう。東京、名古屋、関西の3地域を中心に、各支部での若手JSA会員の活動を報告してもらい、その後に討論や意見交換を行う。今年度のテーマとしては、JSA会員同士が各支部の活動を知ることでそのアイディアを共有するということ、またJSAを知らない会員に向けてどんなアピールができるかということ、またJSAの若手のあいだでどんなネットワークができるかの3点を考えている。

9月15日(土)
【マスターズレクチャー】
 これまで日本科学者会議(JSA)の活動を中心となり担ってきて頂いた方々の活動経験を、現役世代、特に若い世代にメッセージとして伝えて頂く。JSAとの関わり、活動の思い出、今後のJSAや現役・若手・院生会員への期待などを、お話し頂く予定である。
@川崎健氏:JSAと私の研究-半世紀を振り返って- A北村実氏:JSAは学問の伴侶
B小森田精子:JSA会員の協力で作り上げた講義 C本間愼氏:JSAに育てられて

【分科会T(自由選択)】

【ヤングサイエンティストレクチャー】
 各地で活躍中のJSA若手会員が行っている自らの専門研究を一般向けに分かりやすく紹介して頂く。

【分科会U「3.11後の社会運動と大学院生」】
 昨年の東日本大震災以降の脱原発運動などに見られるように、社会運動において幾つかの変化が現れてきた。しかし、運動の在り方の変容は十分に捉え切れていないように感じられる。とくに、運動の主体としての若者の意識や社会との関わり方についての変化が考察されるべきだろう。今回は19総学の分科会として多くの若手・院生の参加を募り、上述の課題を検討することを通じて、若い参加者が科学者として今後社会と関わっていくことの意義、そこにおける課題を考え語りあえる機会としたい。すでに関東・関西・中部などの各地で取り組まれている具体的な取り組みを紹介しながら、互いの悩みや問題意識なども交流できればと考えている。

9月16日(日)
【分科会V(自由選択)】
【研究交流企画 修論・博論・投稿論文執筆記】
 JSAの魅力は狭い専門を超えた学際的な関心、問題意識に触れることができるという点である。また大学、研究科によっては自らの近い将来モデルとなるような先輩、同期に恵まれることは偶然であることから、論文執筆にあたって不安や悩みを抱えている会員もいることと思われる。本企画では分野を問わずに昨年度修士論文、博士論文、投稿論文執筆者にそれぞれの研究報告、また論文執筆を通じて得られた経験について報告していただく。これを受け、各々の研究生活上での悩みや問題意識などの交流を行いたい。専門分野を超えた知的刺激をうけ、また論文を今後執筆するうえで学ぶべき点を共有することが本企画の趣旨である。
* 詳細な企画内容や参加受付は、7月上旬発行予定の2nd Circularでお知らせします。もうしばらくお待ちください。

お問い合わせ先
 日本科学者会議(JSA)全国事務局
 〒113-0034 東京都文京区湯島1-9-15 茶州ビル9F
 Tel:03-3812-1472 Fax:03-3813-2363 http://www.jsa.gr.jp/
 Mail:jsa_summer_school2012@yahoo.co.jp(JSA「夏の学校」2012実行委員会)


日本科学者会議第19回総合学術研究集会実行委員会
〒113-0034 東京都文京区湯島1-9-15 茶州ビル9階
phone:(03)3812-1472, FAX(03)3813-2363
email: renraku@ml.19sougaku.jp
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